お客様インタビュー
「目的地になる観光案内所」を目指して
-福島県郡山市のASKA3D導入事例-
- ASKA3Dのメイン用途
- 観光案内所でのサイネージ・操作盤として利用
- インタビューさせていただいた方
- 一般社団法人郡山市観光協会 堀部さま(写真右)
郡山市役所 産業観光部 観光課 添田さま(写真左)
ASKA3D導入検討のきっかけ・課題
観光案内所のリニューアルに伴い、目玉となる展示を模索していた
お客様との会話を重視しており、きっかけとなる施策を考えていた
ICTやDXの活用で、郡山にしかない体験を提供したかった
本日はお時間いただきありがとうございます。
まずは自己紹介と、郡山市の観光協会・観光課について教えてください
(堀部さま)
私は2017年に立ち上げた一般社団法人郡山市観光協会に所属しています。当協会は郡山市の魅力を伝えるコンテンツを拡め、PRをしていく役割を持ち、観光課と連携しています。
(添田さま)
私は郡山市の観光課に所属しています。観光課と堀部さんの在籍する観光協会は同じ目的を持っており、良きパートナーです。郡山には目玉となる観光地は多くありませんが、ここでしか出来ない体験や独自の文化、住む人々の営みなどを魅力的なコンテンツにして、来てもらう・泊まってもらう・消費してもらうことを目標に、行政(観光課)と民間(観光協会)双方の強みを活かしつつ活動しています。
観光協会・観光課のミッションを教えてください
これまでは多くの観光協会等が指標としている「入り込み客数」を増やすため、どれだけ多くの方に人に郡山に来てもらうかをミッションとしていました。
今はコロナの時期を経て、どれだけリピートがあるか、どれだけ消費してもらうか、に軸足をシフトしています。特に何度でも訪れたくなる観光地になることは大きな目標です。
そんな中、情報発信の拠点となる郡山駅内にある観光案内所のリニューアルは大きなミッションの1つでした。
観光案内所のリニューアルについて詳しく教えてください
旅行者が「郡山に来たくなる理由」が薄いのが私達の認識している課題でした。
郡山の魅力は観光資源となる施設などのハード面よりも、体験や住む人々の想いなど、ソフト面にあります。お土産一つとっても、ただ「もの」として販売するのではなく、造り手の想いや産地の特性、背景にある郡山の文化をストーリーとして一緒に紹介する、そんなコンセプトでリニューアルを進めました。
また私達にとって当たり前に根付いている生活や文化も、外から来た人には新鮮な体験になるかもしれません。
案内所が地元の人にとっても、魅力の再認識する場所にもなればと考えました。
- 地元の人が他県から来た友人を案内する際に、
まずはここに集合して郡山のストーリーに触れ、「旅の始まり」になる案内所。 - ビジネスで来た人が「もう1泊」したくなる情報を提供する、コミュニケーションの場としての案内所。
従来のシニア層だけではなく新しい層にも利用していただける、観光客だけでなく、地元の方々にもわざわざ来ていただける「新しい観光案内所」を目指し、2023年3月にリニューアルオープンしました。
下部に表示されている空中ディスプレイと上部の大型液晶画面が連動
ASKA3D導入のきっかけと、決め手になった点を教えてください
案内所リニューアルに際して、ICTやDXなど”新しいこと”を導入するミッションがありました。
都内のあらゆる観光案内所を視察し新しいものを探したのですが、案内所自体の目新しさはあまり感じず、タッチパネル式の地元紹介サイネージもあまり使われていない印象でした。
私達が目指す「目的地になる案内所」「観光拠点になる案内所」を実現するために探していた”新しい何か”を、その出張時に視察した都内展示会で見つけたのです。それがASKA3Dの空中ディスプレイでした。
ASKA3Dによる空中映像を目にした瞬間、「これだ!」とビビッときました(笑)
「ここ(郡山)に来ないと出来ない体験」を集めて紹介する手法として、ASKA3Dは最適でした。
現在ASKA3Dをどのように活用していますか
私達の案内所のコンセプトは先程の通り、郡山のストーリーを伝えることにあります。
ポスターやパンフレットを置いてご自身で取ってもらうのではなく、スタッフとの会話からその方に喜んでいただける最適なスポットや体験をご案内する、そんなコミュニケーションを大切にしています。
スマホでの検索結果には無い情報を知ってもらうため、案内所が郡山と来訪者の最初の「接点」になるからです。
ASKA3Dを活用した空中ディスプレイは、まさに「話のきっかけ」作りに最適です。
郡山の情報を探すためにパネルを触ってみている方、あるいはASKA3Dの筐体を見つけて不思議がっている方へ「この空中映像すごいですよね、何かお探しですか?」と積極的にお声がけしています。
中身のコンテンツはX(旧称Twitter)などSNSと連動させているので、地元のイベントや最新の情報を見ていただくことが可能です。
情報をデジタルで持ち帰ってもらうことをDXと捉えると、ASKA3Dの空中ディスプレイと中のコンテンツは、旅行者とデジタルな情報をつなぐ架け橋になっていますね。
「空中ディスプレイに驚く方が多いです」と添田さま(写真右)
ASKA3D導入の際に苦労したことはありましたか?
展示会でASKA3Dを見つけてすぐに情報を持ち帰り、所属長に「これしか無いと思います」とプレゼンしました。
上司の反応は「何?空中に画面が出てるってどういうこと??」と口頭では私達の体験した驚きが一切伝わりませんでした(笑)
空中映像を撮影した動画を見てもらうことである程度理解してもらい、すぐに皆で実物を体験しようと。ASKA3Dの空中ディスプレイを見てもらったら、なぜこの体験が案内所のリニューアルに最適か、一発で理解してもらうことが出来ました。ちなみに副市長、市長、市議会もはじめは皆「空中映像とは、どういうこと??」と全く同じ反応をされ、説明に苦慮しました(笑)
皆さん案内所リニューアルオープンの際に見に来て、触って改めて驚かれていました。
ASKA3Dの説明という意味では上記のような1エピソードありましたが、案内所全体のリニューアルが非常に大掛かりでしたので、ASKA3Dの導入自体では大きな苦労はなかったです。
ASKA3D活用により、どのような反応がありましたか?
TV局や報道各社など、取材も沢山入りましたね。
アナウンサーが現地で空中ディスプレイを体験して、「すごい!どうなってるのこれ?」と驚かれていました。
リニューアルオープン後にいらっしゃるお客様も、老若男女皆さま同じリアクションをされます。
空中ディスプレイの操作は誰にとっても初めての経験なので、「なんだろう?どうやって使うんだろう?」と色々な角度で試されているお客様に話しかけると、必ず盛り上がります。お客様との話のきっかけ作りに困りませんし、ここでしか出来ない体験を提供出来ていると思います。
空中映像の次に実現する「未来の技術」はどんなものを期待しますか?
(添田さま)
観光視点で考えるとやはり「来てほしい・体験して欲しい」という点があります。
ICTやデジタルの力でリアルの良さを知ってもらい、実際に郡山に来る・体験する、ということにつながるツールなどがあれば嬉しいですね。
(堀部さま)
ハズレが無い地元情報を知れるサービスがあると面白いなぁと思います。
新しい場所を訪れるとがっかりスポットや、行ってみたらやってなかったというような経験がありますよね。
地元の人しか知らない名店、インターネットでは見つけにくい良さをまとめる手段があると嬉しいなと。
観光案内所内には魅力的な特産品が並ぶ
観光案内所リニューアルにおけるICT・DX活用というデジタルな取り組みと、
会話を通じて郡山ならではの体験を提供したいというアナログなコミュニケーション。
2つを同時に叶えたASKA3Dの空中ディスプレイは、こおりやま観光案内所で体験が可能です。
ここでしか体験出来ない魅力を探しに、ぜひ郡山を訪れてみてください!
- 社名:
- 一般社団法人郡山市観光協会、郡山市役所 産業観光部 観光課
- URL:
- https://www.kanko-koriyama.gr.jp/
- https://www.city.koriyama.lg.jp/
導入製品
⚪︎空中ディスプレイユニット:KC-420G