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AI plateが自動車に搭載され好評を得る
~ アラブ首長国連邦ドバイ市で開催されたDubai International Motor Show 2013レポート ~
〜業界ごとに市場ニーズを具現化し、あっと驚く未来型ソリューションを提案〜

株式会社アスカネット(本社:広島県広島市、代表取締役社長兼CEO:福田幸雄、以下 アスカネット)が開発した空中結像を可能にするプレート(以下、AI plate)が搭載されたスーパーカーがDubai International Motor Show 2013に出展され、以下がそのレポートです。今回はまず7台の限定生産車への組み込みであり、未完成の部分はありますが、自動車搭載の可能性を示すものとして、期待が高まっています。

ドバイ初のスーパーカーメーカーであるW Motors社より世界最高価格(3.4百万USドル)のスーパーカーLykan Hypersportがリリースされた。
同車には、アスカネットのAI plateを使用し、東京大学篠田研究室にて実現された空中ホログラフィックインタラクション技術と融合された世界初のカーナビゲーションシステムが搭載された。 本システムはダッシュボードの中央コンソール部分に組み込まれている。運転席および助手席の両方から視聴可能な7インチの空中映像を投影し、空中でタッチ操作をすることができる。鏡像(一回反射像)は完全には消去されていないが、視線方向からは大部分が陰に隠れること、偏光フィルムによって鏡像の明るさが低減されていること、さらに目の焦点が手前の空中映像に合っていることから、違和感のないレベルに達したと言える。空中映像のクオリティについては、W MotorsのRalph Debbas CEOからパーフェクトだとの言葉を頂いている。今後は更に、センサによるインタラクションとソフトウェアのブラッシュアップを行い、システム全体をパーフェクトにしていく予定である。




写真:ダッシュボードに組み込まれた空中ホログラフィックインタラクションシステムの様子。スーパーカーLykan Hypersport(左上)、空中画像表示と操作が可能なダッシュボード(右上)、運転席側からの操作(左下)、助手席側からの操作(右下)。いずれも写真では空中に見えていないが実際には搭乗者は空中に出ている映像を操作している。 また、同研究室で開発したデモ機で、15cm角のAI plateに超音波触覚を組み合わせたものも別途展示され、何もない空中での接触感覚に驚きの声が上がっていた。




アスカネットは、AI(エアリアルイメージング)事業開発室を2011年3月に発足させ、空中ディスプレイの実用化を目指し研究しております。この空中ディスプレイを実現するのがAI プレートであり、他に類のない革新的かつ独創に富んだ技術であります。この技術は、AI プレートだけで空中ディスプレイが可能となるシンプルな構造が特色です。サイネージ関連はもちろん、車載、医療、操作パネル、アミューズメントなど、多方面の業界・業種から注目されています。